現役看護師の勉強方法といえば、実際の現場で医師や先輩看護師との実践を積み重ねることといえるでしょう。もちろん、看護師として活躍するためには、身につけなければならない知識や技術を持っていることも求められます。高齢化社会の進行により、多くの病院やクリニックにおいて、厳しい状況が続いています。現役看護師の中でも、まだまだ経験の浅い看護師への研修会や講習会を通してのレベルアップやスキルアップの機会が十分に確保できないのが実態です。病院にやってくる患者の対応で手一杯という状況を物語っているのではないでしょうか。確かに、習うより慣れよということも否定することはできませんが、研修会や講習会も大切なことに変わりありません。

看護師の仕事は、机上だけで済むものではなく、むしろ現場でこなすことが多いのも現実です。簡単なレクチャーや講義を受けるだけで、実際の医療現場に配属されることに不安や不満の声があがるのも無理もないことかもしれません。日本の医療機関の抱える課題ともいえます。まだまだ数は少ないですが、現役看護師を対象にしてのマニュアルや育成プログラムなどの作成に取り組む医療機関もみられます。外部から専任講師を招き入れるケースもあれば、ベテラン看護師が講師を務めるところもあります。研修会や講習会では、同時に日頃の業務をこなす上での質問事項や注意点も紹介されるなど、現役看護師にとって有用な試みとして評判です。